中央線101系の付属編成をメイクアップ!

8両保有していた101系のうち、前回は5両を使って中央線101系の基本編成(5両のみですが…)を製作したので、今回は残りの3両で付属編成を作ってみました。
使用するインレタは前回基本編成を製作した際に使ったレボリューションファクトリー(商品番号4373:101系中央線インレタ)の残り物です。使う車番は、クモハ101-80、モハ100-77、クハ100-21の3つ。インレタの転写箇所は基本編成と同じです。

【使用インレタ】

レボリューションファクトリー

  • 商品番号4373:101系中央線インレタ 本体800円

トレジャータウン

銀河モデル

  • N-781戸袋広告〔緑〕 本体800円

中央線の付属編成が3両編成になったこと、それに伴う制御付随車(クハ100形)の誕生には少しばかりドラマがあります。
昭和32(1957)年に101系が導入された直後の中央線は基本編成8両+付属編成2両で運用されていました。ところが101系の致命的な問題が発生したことにより、昭和35(1960)年から基本編成7両+付属編成3両に組換えられるようになります。

【3両編成の付属編成】


101系は全電動車編成を想定して製造されましたが、電力設備が電車の能力についていけず、試作運転開始直後に使用電力の大きさが問題となりました。このため全電動車10両編成の量産車を投入したものの、営業運転開始時は加速力を抑えた運用を余儀なくされました。
全車両が製造費用の高い電動車でありながら性能を落とした運転をすることは非効率。そこで昭和33(1958)年11月より全電動車編成を順次取りやめ、中間に2両の付随車を入れる営業が始まりました。このとき製造された付随車は将来的に電力設備が増強された際に容易に電装改造できるような構造としました。これがいわゆる電装準備車です。
新性能車として誕生した101系は中央線投入完了後に京浜東北線や山手線など他路線にも順次展開予定でした。ところが使用電力問題から全電動車編成での他路線展開方針に見直しが入りました。その見直された方針とは車両製造費用を抑えて導入するというもの。全電動車編成での展開が不可能になったことから、高額な電動車を減らし、比較的安価な付随車を増やすことで車両製造費を抑制するという方針が立ち、新たに投入する路線では電動車と付随車を1:1(MT比1:1)とする計画が進められるようになりました。ところがMT比1:1ではモーターへの負担が大きく、ラッシュ時のにならず閑散時でさえモーターが限界温度以上の熱を持つことが判明。この結果101系をMT比1:1で運転することは不可能という判断がなされました。そこでさまざまな検証を重ねた結果、編成は電動車2両に対して付随車1両の連結までを基本とすることとし、7両編成では4M3T、10両編成では6M4Tまでが許容範囲とされるようになりました。
当時の中央線は基本編成8両+付属編成2両の10両編成で営業していました。そこで6M4T化を実現するため、基本編成を7両編成(4M3T)、付属編成を3両編成(2M1T)とする組み換えが決定しました。こうして誕生したのが3両編成の付属編成、そして電装準備された制御車のクハ100形です。組換えは昭和35(1960)年11月改正から始まり、昭和36(1961)年10月の改正で完了しています。

【電装準備用のパンタグラフの台座をもつクハ100形】

(元画像出所サイト「青梅線旧型国電ED16写真」「青梅線あの頃」)

さて、クハ100形は電力設備が強化されればパンタグラフ搭載のクモハ100形に電装化される想定であったことから、電装準備として屋根にパンタグラフ設置用の台座が設置されていました。このためクハ100形を作るには電装準備車用の屋根パーツが必要です。
パンタグラフ設置スペースを持つ電装準備車用の屋根パーツは一般販売のセット商品として2011年に発売された「101系800番台・オレンジ」と2017年に発売された「通勤電車シリーズ 101系(オレンジ)」に付属していましたが、アソート製品として販売されたパート8には含まれていなかったようです。手元にあった101系はパート8のもののため、この屋根パーツは付属していませんでした。ところが都合の良いことに電装準備車用の屋根パーツが単品、かつ、安価でネットオークションに出品されていました。そこで迷わず落札させていただきました。

【屋根パーツ】

  • 画像中央が電装準備車用の屋根パーツ

この屋根を使って完成したのがこのクハ100形。

付属編成3両が完成です!

【クハ100形】

【モハ100形】

【クモハ101形】


【ジオラマ風】

トミーテックのジオコレの駅A2を並べて見ました。田舎風の駅に停車する車両がうまく演出できていますでしょうか。
使用した駅はジオコレの建物コレクションの駅A2。2020年4月にはA3として新商品になるようです。なお駅A2の希望小売価格は1,500円ですが、駅A3は2,000円になるようです。
少し話がそれますがジオコレの駅Aのモデルとなった駅舎は銚子電鉄の終着駅である外川駅だったようです(詳細はこちら)。またこの近辺は沢口靖子主演で昭和60(1985)年にNHKで放映された連続テレビ小説「澪つくし」のロケ地でもあった様子(詳細はこちら)。

【クモハ100形とクハ100形の競演】



【昭和の雰囲気】



基本編成とのツーショット

【参考資料】



【他の作品】

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